片桐はいりの強烈なキャラと、メガネ効果で俺様オーラを排除しちょっぴりヘタレの弟キャラに上手くハマった向井理。名実共に、このキャスティングゆえに成り立っている作品です。似ても似つかぬ外見で姉弟の役を演じるのは無理があると思いきや、実際に観たら姉弟にしか見えなくてビックリでした。私にも弟がいるけど、異性の兄弟って、相手のことをわかっているようでわからず、わからないようでも何となくわかる存在。ひとりよがりの ” 間違った思いやり ” を自分もやらかしているかも、と観ながらふと思いました。作品全体としては笑いの部分に嫌味のない観やすい作品だと思います。しかし、親を早く亡くしたという設定を考慮しても、いい大人の姉弟が日常的にスーパーに一緒に買い物に行ったり、一緒に洗濯ものを取り入れたり、ってあまりにも兄弟離れが出来てなさ過ぎだと思うし、これは明らかにシスコン＆ブラコン。あと、時代設定はいつなんだろう？2人の住む家の家具とかインテリアが、the 昭和という感じに見えました。
