ぽち

ウェズリー・スナイプス ハード・ラックのぽちのレビュー・感想・評価

2.8
どのような経過かは分からないが、多分劇場公開を狙って作ったがOVでの発売となったようで、確かに出来はOV程度ではある。

脚本がブレているというか、欲張りすぎて違うテイストの物が混同している感じ。
それに映像で表現することを放棄してナレーションで簡単に済ましてしまっているのは監督の力量不足って事だろう。

ちょっと不思議なのが、ヒロインを演じたジャッキ・キノネス。
躊躇ない脱ぎっぷりとリアリティのある普通の女的な容姿が見どころの女優さんなのだが、ほとんどデータが無い。
OVとは言えウェズリーと共演した女優なのに、映画サイト、wikiなどを見てもデータが載っていない。このfilmarksでも名前が無い。

海外サイトのIMDbやfilmifeedにはあった。
短編やTVなどで活動していて、監督もやっているようだが、たぶん日本ではこの一作のみなのでデータが無いのだろうが、本作のヒロインであるにもかかわらず、映画サイトなどでは出演者の欄に名前さえないのは驚く。

全体としてはクライム物の前半と、伏線的に強引にくっつけたサイコ的後半が水と油で、カレーと寿司を同じトレイに乗せて出されたような作品。



余談。
以前にも何度か書いたのだが、主演の名前を邦題に付ける配給会社の売り上げ第一っていう姿勢がどうも好きになれない。

「駄作だけど、この人のファンは観てね」って言っているのと同じだろ。

とは言っても、ウェズリーぐらいになると、もうこの「頭に名前」が一芸になりかけていて笑える。

脱税事件のすったもんだ中と、服役3年後あたりからウェズリーの邦題に多くなっりつつある。

今のところ4作品だが、どうせならセガールおやじの「沈黙」とタメを張れるぐらい「ウェズリー・スナイプスの」を徹底して、笑いを取ってほしいものだ。
ぽち

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