LuckyMOTOMIYA

スウィング・オブ・ザ・デッドのLuckyMOTOMIYAのレビュー・感想・評価

4.0
2012年、ジェレミー・ガードナー監督、脚本による、ホラー・ドラマ。

元野球選手、中継ぎ投手のミッキーとスタメン捕手ベンの二人組、アンデッドの跳梁跋扈する終末の世に安息の地はあるのか、云々、といったお話。

監督、脚本、製作を務めたジェレミー・ガードナーさんが主人公ベンをご好演。ミッキー役のアダム・クロンハイムさんも製作に名を連ねておられます。

何年も前、無料動画サイトGYAO!さまにて視聴して印象に残っていた作品、今回はAmazon Prime Videoで久しぶりに鑑賞いたしました。「インディーズゾンビ映画史上、最高傑作!」の謳い文句はあながち間違いではなかろうと思います。

ただ、高速機動型ゾンビの大群によるグッシャグシャなスプラッタをお求めの方には全くおすすめできません。

本作はゾンビ映画の装いをしながらも本質的には人間ドラマでございましょう。小品と言えば小品ですが、前半は巧みなカメラワークとご機嫌な音楽で二人の対照性を際立たせ、後半は生き苦しい終末の世を息苦しく描写。

原題"The Battery"は掛詞になっており秀逸、邦題に活かしきれなかったのは止むを得ないこととはいえ少々、残念でございます。左に構えたベンさんのスウィングはなかなかのものですが。
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