MikiMickle

スウィング・オブ・ザ・デッドのMikiMickleのレビュー・感想・評価

4.0
ベンとミッキー。二人の男があてもなく田舎道を旅している。魚釣ったり野宿したり。元野球選手で、スタメンキャッチャーのベンと控え投手のミッキーはたまにキャッチボールしたり。
ただ普通と違うのは、ゾンビが蔓延して数ヵ月たっている世の中って事だけ……

野性的でサバイバルにも長けていて髭もじゃで、ゾンビをバットで倒す豪快で楽天的なベン。
一方、繊細でゾンビも殺 せず、常にヘッドホンをして現実から目をそむけ、野宿よりもベッドでの安心した生活を望むミッキー。
両極端な二人。

そんな時、偶然にも無線で他の生存者がいることがわかる。
しかし、返ってきた答えは「二度と連絡をとろうとするな。構うな‼」という男の声。
何やら闇がありそうなその人達だけど、必死でそのアニーという女性に連絡しつづけるミッキー。お構い無しのベン。
さて、このあとどうなるのでしょうか‼

原題でもわかるように、まさしくバッテリー。よくキャッチャーは女房と言われるけれど、ベンはいつもどしんと構えていて、時に励まし、時にスパルタ(かなりの鍛えっぷりw楽しいw)。
基本的にそんな二人の人間関係の映画なんです。それが良い。少しずつ変化があり…

後半は今までなかった、動かない車の中の籠城‼ ずっとゾンビがうじゃうじゃ‼これがめちゃくちゃ面白い‼

近年様々なゾンビ映画が試行錯誤をしているけれども、前半にゾンビをあまり出さずに二人の関係性をきちんと描いた事で、車籠城のシーンが活きるのです‼
低予算ながら、良い脚本だな。こんな映画をつくりたいなと思ってしまった。

あと音楽が良い‼
ミッキーがヘッドホンしてる間は音楽メインの感じになるし、またその音楽にのせて仲直りした二人がリンゴを使って野球を楽しむシーンはニコニコしてしまう。CDプレイヤー、良い♪ラストも良い‼

監督、脚本、主演(ベン)はジェレミー・ガードナー。
MikiMickle

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