どんどん贅沢になっていく遊びが一応華やかで楽しげで幸福そうなのに、
お金をどんどん浪費していく姿がもう見ていて苦しすぎる。
豪華な遊びの終わりにひとり暗い部屋で梨花がぼんやり座ってるシーンの後戻りできない感が辛すぎる。
つつましくても幸せだと感じられていれば、ニセモノの幸せを作ろうなんてきっと思わなかったはず。
このまま進んだらだめだと分かっているのに、正しい方向は分かっているのに、そっちに向かっていけないっていう何て表現したらいいんだ、この気持ち。でもすごい分かる。
梨花と旦那さんの絶妙に噛み合わない価値観と会話の不穏感がリアル。
悪気のない旦那さんの無神経な贈り物とかあるあるだな…
紙の月っていうタイトルがとても好き。