HidekiIshimoto

クライム・オブ・パッションのHidekiIshimotoのレビュー・感想・評価

4.0
大好きな変性意識映画『アルタード・ステイツ』とフーの『トミー』とコレの3つしか観てないのに、全部観たような気にさせるケン・ラッセル。観てないやつまで観た気がしてしまう濃い印象のケン・ラッセル。けど濃いのにB級感。これも変態だった記憶なのにわりと愛のヘンな映画。つまりビシッと面白い。結婚生活の重要部分"カラダの相性"をビシッと描くあたりにこの監督の個性感じる。けどレスがデフォルト、もはやレスで不仲にもならんらしい最近の夫婦には濃いだけの映画かも。知性の昼の顔と野生の夜の顔のもの凄いギャップを見せるターナー姐さんもの凄い。パーキンスは『サイコ』に並ぶ基地の外の人で、この人やっぱりこれが素か?疑惑。巨匠からもカルト監督からもダサいからも微妙にズレてるこのヘンな監督は、合間に挟まれるマグリット、ビアズリー等のヘン系名画にぴったりシンクロ。己をよく解ってるんだな。