梅小路梅子

でんきくらげの梅小路梅子のレビュー・感想・評価

でんきくらげ(1970年製作の映画)
4.7
ずっと前に観たこと忘れてまた借りちゃったけど、改めて良い

タイトルからして最高ですね

冒頭、和服姿の母親から着替えをする渥美マリへと画面が移ると、和から洋へ新しい時代の女を感じてハッとする。

ポーカーで夜の駆け引きをして淡々と儲ける。お金にしたたかに生きているけど、何故か純粋で女としての価値は下がらない。
あの役があんなに魅力的にできるのは渥美マリだけなんだと思う。

渥美マリは、あの時代にして!っていう存在。
どんなに格好つけても残ってしまう、あの時代の日本らしい独特のダサさ(それも好きなんだけど)が全く無いところが素晴らしい。
バルドーというより70年代のモンロー!