1988

奪還者の1988のネタバレレビュー・内容・結末

奪還者(2014年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

「終末」って、どんぱちやっているところに焦点当てられることが多いと思うけど、本作は静かに衰退して行くところに焦点が当てられてるように感じた。
終末というより、ディストピア?
衰えるというより、荒む?
都市部ではなく、荒野を舞台にしたディストピア的な世界。

車に執着した原因でもある「犬」については、中間地点らへんで登場した女性医師の家での出来事がヒントだったのか…。
主人公がトランクに手をかけた時、「アルビノ」について、神聖視するかのような風潮を持つ文化を思い出した(死してなお、その体を狙われる)。
「閉じ込めてるの。食べられちゃうから」生きているのに、その「生」を謳歌できない。

音楽や情景、台詞回しから「生きている、ただそれだけ」の世界が描かれているようだった。主人公が「床に足をつける瞬間の感情」が云々と言っていたけど、「今日も死ねなかったから生きている」っていう感じ。ただそこにも少しばかりの感情は残っていたのかな。それがレイと犬。

とりあえずロバート・パティンソンはよかった。
1988

1988