らぐじろう

ゾンビーバーのらぐじろうのネタバレレビュー・内容・結末

ゾンビーバー(2014年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

モンスターパニックの基本をおさえようとしていたが、描写が陳腐で中途半端。ビーバーの水中からの視点もいれるところを間違えているしエロ描写もピラニア3Dのような派手さがなかった。
ただ、くそみたいなクオリティのビーバーだけで終わるかと思いきや、ゾンビという設定を思い出したかのように噛まれた人間が一斉にゾンビ化していくのは良かった。

そして生き残りがまったく予想できなかったのも良かった。そこらへん、浮気の被害者をメンバーの中で最初の方に死なせたのはうまい。
そしてお助けキャラのおっさん以外全員不愉快なキャラなので誰が生き残っても胸くそ悪いが結局全員死んだのでめでたしといった感じ。

誰かが生き残りそうな空気になるたびに死んで欲しいとハラハラしてしまった。これは明らかに製作者たちが狙っていたことだと思うのでまんまとやられた。モンスターパニックで死んじゃう!とハラハラするのではなく、生き残っちゃう!とハラハラしてしまうというのがなんとも面白い。思えば死ぬ順番は不愉快ではない順だった。

モンスターパニックを期待して観るとダメダメな映画だが、製作者の意図した通りのリアクションだったと思うのでとても悔しい。最後の歌は最高。