コメディジャンルだけど がっつりコメディではなく、スポ根もののようでスポ根でもない。そして手放しでの感動ものとも言い難い微妙な立ち位置の作品でした。経営難の工場を救うために奮闘する姿や家族を思う気持ち、あきらめずに完走しようと走るシーンなど部分的にはいいなと思うけれど、一念発起した後も本番前の試走はすっぽかすし、コーチを頼んだ同僚のエジプト人への人種差別発言はするしで、ギャグだからと笑い飛ばせないシーンがあって、笑ったり感動したりには至りませんでした。だからひどく嫌いかと言うと、哀愁漂うメタボオヤジには愛すべきところもあって、そこまで嫌いにもなれず。部分的に観るといいのに、全体を通して見ると今一歩感が残りました。下品なジョークもチラホラ出るけど、それはそんなに嫌いじゃありません(笑)。
