「君は今まで会った人のなかで最も変で美しい人だ」
互いに暗い過去がありながら、彼氏の深い愛からくる言葉に何度も胸打たれた。
彼女のこどもたちに対する声かけも秀逸で、気を張りつつもどこまでも寄り添える姿勢はすべての大人が学ぶべき姿勢だと感じた。
世間知らずで言葉も選べない一般人としての大学生と、面倒は避ける行政の描写も現実的。
日本では諸外国に比べカウンセラー制度が整っておらず、被害者が同じ話を繰り返す精神的負担に耐えられず解決しない問題も多いときく。悲しいニュースをみるたびに、この温かい保護施設を思い出してしまうだろう。
