物語の山場があるわけではないけれど、この作品はそれで良い。強いて言うなら、もっと一人一人の登場人物を掘り下げてほしかったかなあ(特にサミーやルイス)。
ショート・タームの職員はみんな良い人に見えたけれど、現実はどこでもこんなに良い施設というわけではないのだろうな。新人ネイトが一番リアルで、ごくごく普通の反応なのだとも思う。(ラミ・マレックが出ているの知らなかった、パッケージ写真に小さく写っているのも今までずっと気づかず……)
マーカスが『ゲット・アウト』のあの人じゃん…とか、メイソンは『モダン・ラブ』に出てたなあ…とか、変に集中力が途切れてしまったところがあって残念、もっと前に観ていればよかった。
こういう作品は感想が難しい。でも決して暗いわけではなくて、ほっこりあたたかい気持ちになれた。
