KenYoshi

6才のボクが、大人になるまで。のKenYoshiのレビュー・感想・評価

4.1
なんだろうな、内容は盛り上がりも、下りもなく、アメリカの少年の生活が淡々と進んでくんだけど、なんか見ちゃう。

人生ってこんなもんなんだよなあ。
ド派手な犯罪に出会うことも、特殊能力が芽生えることも、死ぬほどの恋もすることなく、大抵の人はこれぐらいの起伏で進んでくんだと思う。

ただ、そんな中でも内面の変化は大きく合って、10代の頃の変化、不安定さがうまく撮られてるから面白いんだと思う。

初めて見たのが20歳なりたてくらいの頃で、その頃は、うわあ、これなんだよ、こんな気持ちなんだよわかるわかる!ととてもメイソンに共感できたけど、
26歳となった今になってみると親側の気持ちになってみちゃって、あまりメイソンへの共感はできず、大人になってしまった悲しさと、一つの映画でも人生のどのタイミングで見るかによって感じ方は大きく変わるな、と感じた。

映画の中での時の移り変わりが、
1年後、とか出ることなく、登場人物の見た目の変化で表現されてるのがおもろい。
12年撮り続けたからこそできる表現。
また、流れる歌とか、携帯の移り変わりとか、その辺りも時代の流れが見えて面白い。
KenYoshi

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