そりっどあいぼりー

6才のボクが、大人になるまで。のそりっどあいぼりーのレビュー・感想・評価

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仕事柄で色々な人を見てきましたが、人の日常の断片を見たとき、個性的だなと思える人はほとんどいない。残念ながら、ほとんどの人の行動や意見は凡庸であることが多いのです。しかし、その積み重ねの総体として彼らを見てみると、人それぞれで全く異なっている。個性というのは、そういう凡庸なものを重ね合わせたときに生まれる、不思議と大きな違いのことなのではないでしょうか。そして、それらは一度組み立てたら戻すことはできない、不可逆な個性なのです。

最近読んでいる河岸忘日抄という小説に、大体このような一節がありました。文章は不確かで省略していますが、これを思い出す映画です。