わち

6才のボクが、大人になるまで。のわちのレビュー・感想・評価

3.5
6才の少年とその家族の成長を実際に12年間かけて撮影した2014年の話題作。上映期間ギリギリに滑り込み鑑賞。
6歳から青年までという濃密で重要な期間が真摯に映像化されていて、それ自体は非常に尊いものであったものの、その長い長い期間を描くには上映時間3時間をもってしてもどうしても駆け足になってしまって、その濃密であるはずの時間が少し物足りないものになってしまっているように感じた。そこをもっと深く見せて欲しい!というシークエンスが多かった。
そんな中でも心を動かされたのはラスト直前に息子を送り出すときの母の台詞で、そこまで3時間弱(“たかだか”3時間弱!)を共に過ごしてきた鑑賞者にとっても、辛辣でありながらもその重みが伝わってくるものであった。
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