12年間同じ役者が演じ続けたというとんでもない作品！
6才の男の子が大人になるまでを描いた作品ですが、映画的でドラマチックな展開はなく、非常にリアルな人生を描いています。
でも普通の人生だからこそみんなが感情移入できて、自分の人生と照らし合わせながら、これまでの自分の人生を見つめ直せすことができると思います。
ただ単に冗長な日常風景が続く訳ではでなく、
「若くして子供を持った親の苦悩、うまくいかない夫婦関係、暴力を振るう義理の父親、それでも自己実現を果たした母親、夢と父親としての責任に揺れるお父さん、自分の将来や恋愛で悩む主人公」
など、派手ではないけど人生において大きな悩みや問題を登場人物と一緒に共有している気になれます。
そして主人公の長く積み重ねられた人生を一通り観たあとにラストで放たれる、「『一瞬を逃すな』、じゃなく、『一瞬が私たちを逃さない』だと思う」というセリフ。
これを聞いて、「今あるこの瞬間こそが人生。今この瞬間を楽しむべきだし、人生いつからでも変われる。なりたい自分になれるんだ！」と思いました。
