偶然同じ銀行を襲ってしまった二組の強盗団と、奇妙な人質達の姿を描いたコメディ・サスペンス作品。事件の裏に潜む陰謀を暴こうと奮闘する主人公の偏執狂さが、ベネディクト・カンバーバッチの『SHERLOCK』っぽい。ややテンポが早いというか、ご都合主義的な場面が多いもののコメディタッチの作品だと割り切って観れば気になる程ではない。謎解きシーンや二転三転する結末などサスペンス色が濃い一方、それほど笑えるシーンは少ない為、同脚本家コンビによる『ハングオーバー!』を期待してしまうと肩透かしを食らうかもしれない。
(鑑賞メーターより転載)