理解不足ゆえに全く理解出来なかったけど解説を読んで納得。
彼の最近の作品は全部観ているけどあの重っくるしい感じは相変わらずでどんよりとした雰囲気でたまに起こる手際の良いカットが癖になる。
ナヨナヨとしたアダムに対してかなりガツガツしたアンソニー。容姿は同じなのに性格は真逆だからこそアンソニーをアダムのオルターエゴとして扱い、アダムの内なる男性性について描いた今作。アンソニーが死んだことでオルターエゴをアダムに融合させたラストは観終わってから理解できるようになるまで少し時間がかかった。
オルターエゴをそのまま実体を持ったキャラとして描くのはとても映画的だと思う。