ShinMakita

肉のShinMakitaのレビュー・感想・評価

(2013年製作の映画)
1.6
☆mixi過去レビュー転載計画(TSUTAYAレンタル編)

…暇つぶしに借りたのに忘れがたい作品たち。




2015年4月29日レンタルした時の日記↓



アメリカ・デラウェア郡。
大雨の影響で洪水が発生しつつある日の午後。買い物帰りの主婦エマが転倒し後頭部を打ち、水たまりに沈んで溺死してしまった。検死した地元医師バローは、遺体の筋固縮から、彼女がパーキンソン病を患っていたのではと推察する。
エマには、トレーラーパーク管理人の職につく夫パーカーと、思春期の娘アイリス&ローズ、そして幼い息子ロリーがいた。母の事故死で落ち込むアイリスたちは、父パーカーの教えに従い断食を実施していた。パーカーは、なにやら怪しげな宗教にとりつかれているようだ。

翌朝、バローは裏庭で人骨を発見する。街では少女の失踪事件が相次いでおり、愛娘も消えたままになっているバローにとっては、放置できない事態だ。早速保安官に訴えるが、洪水で墓地も荒れたから、遺体が流されたのかもと事件性を否定されてしまう。発見場所は墓地から離れており、流されたのなら裏庭のそばを流れる川からである可能性が高い。その川上には、パーカーの家があった。エマの葬式に参列したバローは、パーカーの様子が気になった。両手が小刻みに震えているのである。パーカー家は夫婦でパーキンソンなのか?さらに、拾った骨を詳細に調べると、付いていた肉をナイフで削り取った痕が残されていた。そこでバローは、ある仮説にたどり着くのだった………




2014年に武蔵野館で上映されてたのを見逃していた『肉』をレンタル。オチを言ってしまいますが………(以下ネタバレ)


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パーカー家は、カニバリズムを信奉する一家だったのであります。パーカーの教えに巻き込まれていく美人姉妹アイリスとローズがクライマックスに見せる皮肉に満ちた〈反抗〉は戦慄でした。

カニバリズムが原因で起きるクロイツフェルドヤコブ病=クールー病というのが映画の鍵になっていますが、考証がエレガントとは言い難いですね。理論上プリオン病患者の肉を食べたら発症するので、フツーの田舎町でフツーの女子の肉食べて発症するとは思えません。パーカー家先祖代々の風習、という設定もあるのでかろうじての説得力はありますが、潜伏期間から考えても、ちょっと有り得なさすぎですかね。あと、バローが死体を検死してパーキンソンと診断するくだりも、実は疑問。発見されて解剖されるまでに、死後硬直ってのがあるんだよ。それでどうやってパーキンソンと判るの?うーむ……

ま、そんな難癖はどーでもいいんですけどね、ゲテモノホラーですし。「ガンニバル」の参考コンテンツとして、良かったらぜひ。
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