新文芸坐シネマテーク。
求めていたはずのものに手を伸ばせばすぐ届くところまで近づいていても、触れることを躊躇うティーンたち、それぞれのやりとりのどの瞬間も大切に抱きしめてあげたくなるような愛おしさと切なさに溢れた作品でした。
ゆっくりと夜の闇が溶けてゆくように、すーっと広がるノスタルジーに胸がチクチク痛くなる。
梅雨がまだ明けていない蒸し暑い夏の日に観たせいか、夜の海やプールなど涼しげな水辺でのシーンが印象的で、劇中で流れるBeirutをはじめとするチルいサントラも抜群に良い。
だらだらお酒飲みながら何度でも観たい。
