U-NEXTで視聴。全く存在を知りませんでしたが、上映時は口コミでそこそこヒットしたようです。
インド映画の割には尺が短く、ミュージカルシーンもほとんどなかったので見やすかったですね。
主人公の女性は美人で料理が上手な主婦ですが、英語をはじめとして学がないために、一流企業に努める夫や成績抜群の娘には馬鹿にされがち。そんな日常を送るうちに人間として自信を喪失した彼女が、妹の結婚式に招かれてNYに行くことになり、偶然目にした短期の英会話教室に通うことに。人種や境遇の異なる仲間と英語を学ぶうちに一人の人間としての尊厳を回復していく。ざっくりいうとこんなストーリーです。
何かどこかで見たような設定を寄せ集めた感があるものの、丁寧なつくりと舞台がインドという珍しさも相まってそれなりに楽しめました。
個人的には最後の結婚式の場面で、家族を含む大勢の来賓の前で英語で堂々と妹夫婦へエールを送り、それまで偉そうにしていた夫がこれまでの自分の言動を思い出したのか、妻のスピーチを聞いて急にしょんぼりして「俺のことまだ愛してるか」と尋ねるシーンが最高に楽しかったです。
自慢の料理が世間で絶賛され、また英会話教室の仲間のフランス人(イタリア人?)に猛アタックを受けても結局はこれまでの生活に戻る主人公ですが、今後はおそらく夫とのセックスは原則拒否で、夫が怒り出す手前で仕方なく付き合う程度になるでしょうね。
評価 3.5点/5点満点