第二次世界大戦時、ドイツ軍で使用されていた暗号機「エニグマ」と、不可能と思われたその解読に成功した英国の数学者アラン・チューリング。たまたまこの逸話について知り興味を持ったところ、過去に映画化されていたと知り鑑賞。カンバーバッチはこういうちょっと偏屈な天才がよく似合いますな😁
子供時代のエピソードと並行して語られる事で徐々にアラン・チューリングの人となりがわかっていく構成。暗号解読までにも色々ある訳だけど、解読できたからといってそこで終わらないのが難しい。戦争という大局を勝ち抜くために目の前の救える命を見捨てざるを得ない苦しさ…。最近見た「オペレーション・ミンスミート」でもドイツ軍を騙すために嘘の情報を流すという事をやっていたけど、この戦争で情報がいかに重要だったかよく分かった。ソ連のスパイをあえて野放しにしてるのもなるほどな～と…。
そして、時代とはいえ、あれだけの功績をもらたした人間への仕打ちがひどすぎる…。クリストファーを取り上げられる事を恐れて怯える姿に胸が苦しくなった。本編では自殺の詳細についてはっきり描かれてはいなかったけど、序盤で青酸カリやリンゴが出てきてギクッとなったり…。カンバーバッチはもちろん、子供時代のアラン役の子の演技も良かったな。
