TakakoKuji

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密のTakakoKujiのレビュー・感想・評価

4.5
⚠️軽くネタバレになるかもしれないのでご注意。🤓

幼い頃から孤独だった天才アラン・チューリングが1人の才女ジョーンクラークと出会い次第に仲間に心を開くようになり、仲間と協力し支え合いエニグマの解読装置 クリストファー を完成させる。

いろんなメッセージが込めらていてめちゃくちゃ見応えのある作品だった。
個人的によかったわ〜と思うポイントは
孤軍奮闘していたチューリングが最終的に仲間なしではマシンを完成できなかったということ、ここだけ見ていればただただ美しい物語だが、そんなシンプルなものではなく、
チューリングは天才で人を見下す傲慢な性格が故に孤立したり、誤解されたり、天才ならではの葛藤みたいなものをBカンバーバッチが表情、瞳の輝きからとても繊細に表現していて素晴らしい。

またチューリングがジョーンに言った言葉「誰も予想しなかった人物が誰も想像しなかった偉業を成し遂げる事だってある」をラストにジョーンがチューリングにささやくとこもぐっときた。
マシンにチューリングが愛していたクリストファーの名を付けたところも深い。

同性愛者も現在ではだいぶ受け入れられる世の中になっていたが、この時代は厳しく、違法とみなされ多くの同性愛者が辛い目にあったこと。
いろいろなことを考えさせられた。

だが、やはり一番はチューリングを中心としたエニグマの解読チームの成功がなければイギリスの勝利はなかったということ。そしてそれは極秘任務で公に讃えられるものではなかったということ。この作品を観てアラン・チューリングの存在を知ることができて本当に良かった。