ムーミンの相棒

ジャンヌ・ダルク裁判のムーミンの相棒のレビュー・感想・評価

ジャンヌ・ダルク裁判(1962年製作の映画)
3.9
ジャンヌダルク裁判を描いた作品。
題材が同じ他の作品とは違い、より裁判の現実化をブレッソンは目指したらしい。そのためにとても簡潔でジャンヌの率直さが際立っている。
カール・テオドア・ドライヤーの同じ題材の映画はとても感情的なものだったが、それとは正反対な作品になってると感じた。
やはりブレッソンの映像の禁欲さは肉体や精神が閉じ込められてる様を映し出しているのに合ってる。それでも『抵抗』と同じくこの作品は精神の自由があるが、その自由度も主人公が置かれてる状況において現実的な範囲内であるからいい。