ジャンヌの処刑へと至る裁判過程を、実際の記録を基に構成した異色の歴史劇。
最後のジャンヌの祈り、そして火刑へと向かうラストショットは、説明を超えた痛烈さで胸を打つ。声を発しながらも、制度によって封じ…
淡々と裁判の流れを追ってるだけの映像なのにジャンヌダルク役の俳優さんの目線だけの演技の魅力に目が離せず
「神様」ありきのトンデモ裁判を大真面目にしてるところは滑稽だし、いいように政治利用されててし…
ドライヤーの『裁かるゝジャンヌ』とブレッソンの『ジャンヌ・ダルク裁判』は、同一の歴史的題材を扱いながらも、それぞれの形式が持つ知覚論的な特性を極限まで探求した対照的な作品群である。
ドライヤーは、…
ジャンヌの台詞や表情の演技が上手いとは思うが所詮それらはわれわれの予期図式に該当するパターンでしかなく、わたしはそこから身体性までを導くことはできなかった。いま、そこにある身体はジャンヌが死ぬ直前の…
>>続きを読むやっぱりキリスト教の話をすることは、人間の活動を描写するのに効果的だと思う。結論が出ているような裁判もどきだから、映像としても単調で飽きそうだと思ってたけど、速さと観察の細かさでなんか見れた。視線と…
>>続きを読む黒い歩みから始まり、黒く焼け焦げた柱で終わる。そこから浮かび上がるのは何なのか?
ジャンヌ=フロランス・ドゥレの異端審問での悪辣な誹りから牢屋での孤独な様までを静かに反復し続けることで、彼女の(時節…