ジャンヌ・ダルク裁判の作品情報・感想・評価

ジャンヌ・ダルク裁判1962年製作の映画)

LE PROCES DE JEANNE D'ARC

製作国:

上映時間:65分

ジャンル:

3.8

「ジャンヌ・ダルク裁判」に投稿された感想・評価

火刑場へ向かうジャンヌの足や鎖に抵抗しようと力む両腕、犬、鳥、そして煙に飲まれる十字架…
終盤の超絶ショットの連続に感動。
映画の大部分を占める裁判シーンは終始単調な切り返しで構成される。そこに「目配せ」のショットが不意に挿入されることである種のテンポを生み出していると思った。
飲み込めていない部分も多いのでいつかまた観たい。
MBac

MBacの感想・評価

4.5

全編乾ききった演出を突き通している為、製作者側の一方的な思い入れは(表面的には)一切感じられない。しかし、その淡々と乾ききった地獄が続く中、最後の最後に突如として現れる1匹の犬には開放感を覚え、同時に幾つかの象徴的場面にとんでもないほどの怒りと悲しみが刻印されている、力強い映画である。
Ricola

Ricolaの感想・評価

3.9
最初の太鼓の音から迫り来る恐怖と虚無感を予感する。

シンプルにジャンヌ・ダルクが捕えられてから繰り返し行われる裁判から火やぶりの刑にあうまでが描かれている。
堂々巡りのように思われるがそんなことはなく、ジャンヌが徐々に精神的に追い詰められていく様子がよくわかる。

ジャンヌの死んだような虚ろな目、それに対する敵の睨みつけるような目など。
とにかく目の演技にずっとのみこまれそうだった。

ラストシーンの余韻は俳優たちもそれを噛み締めていたように見えた。
ブレッソンのフィルモグラフィの中でも地味な部類だけど、やはり一番脂が乗っていた時期の作品だから悪いわけが無い。

裁判ってだけあって台詞が多いが、牢に石が投げ込まれる場面等さり気ないながらも力強いカットも多いのは流石だし、同じジャンヌダルク裁判をかつてテーマにしたことがあるドライヤー的な趣があったのも非常に良かった。

しかし少し眠くなってしまったのは疲れのせいだけでなく淡白な演出のせいでもあろうし、短いから同時代の他の作品より印象が薄くなるってこともあって、マイナーな扱いの理由もなんとなく理解できる。
swaswa

swaswaの感想・評価

4.0
冒頭と最後(正確には違うが)足元のショットで揃えるのかっこいいー
lag

lagの感想・評価

4.1
実に簡潔。無垢で厳格。力強く率直。弾劾裁判の原本と復権裁判の証言に基づく。審問と答弁と火刑。教会。司祭。英国兵の野次。犬と鳥。

ジャンヌダルク。19歳。1431年5月30日死去。プロの俳優の居ない、シネマトグラフ。
あや

あやの感想・評価

3.6
ジャンヌダルクが異端裁判にかけられているところを淡々と映している。

ジャンヌは本当に神の声を聞いたのか今も議論されていることで謎に包まれているけれど、あくまでこの映画ではジャンヌが神の遣いという前提で撮られている気がする。たとえば火あぶりにされる最後のシーンで飛び立つ鳩。鳩は西洋絵画でも神の遣いや三位一体のシンボルとして描かれることが多い。

約60分という長さでもつたない足どりで火刑台に向かう場面を足だけ映し、祈るジャンヌの涙が光っているところ、煙に包まれる十字架など印象的なシーンは多い。
唐突に出てくる犬が唯一の癒しポイント
言葉によって描けない世界を断片化することによって新たな意味を付け加える、余地を残す。
紫色部

紫色部の感想・評価

3.5
2018.6.2 DVD

徹底した作為の排除に浮かび上がる雄弁な視線→黙秘や、足(脚に非ず)のショット、そして犬に鳩
sawa

sawaの感想・評価

3.7

火刑台まで歩く足だけのシーン。覗き穴。オープニングとエンディングの不気味なドラムロール。火あぶりになったときの音。
>|