ジャンヌ・ダルク裁判の作品情報・感想・評価

ジャンヌ・ダルク裁判1962年製作の映画)

LE PROCES DE JEANNE D'ARC

製作国:

上映時間:65分

ジャンル:

3.8

「ジャンヌ・ダルク裁判」に投稿された感想・評価

あや

あやの感想・評価

3.6
ジャンヌダルクが異端裁判にかけられているところを淡々と映している。

ジャンヌは本当に神の声を聞いたのか今も議論されていることで謎に包まれているけれど、あくまでこの映画ではジャンヌが神の遣いという前提で撮られている気がする。たとえば火あぶりにされる最後のシーンで飛び立つ鳩。鳩は西洋絵画でも神の遣いや三位一体のシンボルとして描かれることが多い。

約60分という長さでもつたない足どりで火刑台に向かう場面を足だけ映し、祈るジャンヌの涙が光っているところ、煙に包まれる十字架など印象的なシーンは多い。
唐突に出てくる犬が唯一の癒しポイント
言葉によって描けない世界を断片化することによって新たな意味を付け加える、余地を残す。
紫色部

紫色部の感想・評価

3.5
2018.6.2 DVD

徹底した作為の排除に浮かび上がる雄弁な視線→黙秘や、足(脚に非ず)のショット、そして犬に鳩
sawa

sawaの感想・評価

3.7

火刑台まで歩く足だけのシーン。覗き穴。オープニングとエンディングの不気味なドラムロール。火あぶりになったときの音。
この映画では、ジャンヌ・ダルクが戦場に行く前後は描かれておらず、その後の法廷裁判と牢獄での尋問などを中心に描いている。 
そのため、会話は結構多い。 

ジャンヌ・ダルク(フロランス・カレ)が法廷証言・牢屋での葛藤や苦悩している姿を、実に丹念に描いたブレッソン監督作品であった。 

世界史で有名な「ジャンヌ・ダルクの火刑」は、ブレッソン監督らしく見事に描かれている。 

素晴らしい傑作。
mdayaka

mdayakaの感想・評価

4.3
静かな繰り返し
ドアと足とラスト◎
削ぎ落とされた濃い1時間
Tyga

Tygaの感想・評価

4.0
視線の方向。
手脚をつなぐ鎖。
(おそらく)意図的ではない表情。
地上のジャンヌと地下牢のジャンヌ。
閉まりきらないドア。
署名する手を支える手。
窮屈に歩行する脚。
そして、最後の不在。

その全てから観る側が何を汲み取るか。

犬と鳥はなぜ出てきたのかいまいちわからなかったので、また考える。
hrmnkzt

hrmnkztの感想・評価

4.0
足元 覗き穴 端的で冷静なショット、切り返しの連続

ドライヤーと比較してみると対象の人物への捉え方が全然違っていて、とても淡々としている
理知的なジャンヌが美しい
N

Nの感想・評価

3.5
「彼女を言葉で逮捕できても火刑にはできない。裁判には弁護人も助言者もいないからだ。」

足元、手元、そして視線。特に、処刑台まで歩くところで足元だけを映すシーンは秀逸。また、彼女が「いなくなる」ラストシーンや、広場での民衆の罵声は印象的。
いずみ

いずみの感想・評価

4.2
ブレッソンは本当に手と足が大好きだしよく覗く。ほぼ同じようなシークエンスが60分ほど続いてるかのようになのに、同じに見えないショットがすごすぎる。鎖で足を繋がれているジャンヌのショットが何度も羅列しているのに教会の下に従うか否か決断を迫られているときの感情と平行している脚のショットに思える。
これはクレショフ実験と少し似ている部分があるしブレッソンはクレショフ実験を信仰しているのではと思った。覗くシーンも最初は英国兵と思われる目だけが覗き穴から見えるのだがこれも最後には胴体まで見えてしまう。この意味というのはジャンヌダルクの死への追い詰め、興味の感情→体ごと火形に罰せられろという更なる要求、そして救済の手は去るだろうという予言の現れだと個人的に思う。冒頭、ジャンヌの背中に手を添えているシーンから。もうこの時点で神に対する信仰を捨てないという祈りの手という意味でいい意味できつい。
ラストのジャンヌダルクが火形に罰せらにいく歩く彼女の足だけを映したショットとザッザという引きずるような足音には見ていられなかった。ドライヤーの裁かるゞジャンヌの顔のショットの繋ぎの緊張感はいい意味であからさまで緊張感を煽りやすいが、本作は違う。