ブレッソンの宗教観である受難が色濃く投影された作品。
あまりにも有名な史実をテーマにしながらも、らしさが光る削ぎ落とされた飾り気のない切り詰めた省略美(フィルモグラフィー最短の65分)、淡々と繰り…
ジャンヌ・ダルクに関する知識も乏しい。当時のフランスやイギリスにおけるキリスト教会への知識乏しい。
けれど、観るものに印象を残すラスト。そして、飽きさせない裁判シーンはさすがであった。もちろん…
ジャンヌ・ダルク裁判
申し訳ないが、全く理解できなかったよ。
審問だか裁判だかさえ分からないが、一切噛み合わない問答が延々と続き、最後に火刑に処されて終了する。
裁判記録を基に忠実に再現され…
このレビューはネタバレを含みます
原題: Proces de Jeanne d'Arc
《初めに》
ジャンヌ・ダルクは1431年5月30日に死去。墓もなく肖像画もないが「ルアンの裁判記録」がある。
本作は弾劾裁判の真正なる記録に基…
静なる動。
徹底した節制によって与えられる平凡さが、ラストショットの美しさを立ちすくむほどの神々しさへと変貌させる。
異常さを以て神に近づくのではなく、むしろありのままを貫くことでその神聖さを示…