福福吉吉

ダイバージェントの福福吉吉のレビュー・感想・評価

ダイバージェント(2013年製作の映画)
3.0
世界が崩壊して以降、生き残った人間は平和を守るため、5つの派閥に分けられて生きるようになった。どの派閥に属するか適正診断がなされて決定し、派閥に応じた役割についていた。「無欲」の派閥で生まれたベアトリス(シェイリーン・ウッドリー)にも適性診断の日が訪れるが、診断の結果、ベアトリスはどれにも該当する「異端者(ダイバージェント)」だった。異端者は排除されてしまうため、ベアトリスは「勇敢」と偽って生きることを選択する。

独特の世界観が印象的であるが、なかなか理解し難い部分があり、5つの派閥に分けて平和を守ることができるか、という根本的な疑問を感じてしまい、それが解消されること無く終わってしまいました。役割分担する建前がありながら、無派閥の人が存在している時点で破綻しているように感じました。

ストーリーのテンポは若干遅く感じましたが、ベアトリスが選んだ派閥の性質上、様々なアクションが盛り込まれているため、観ていて飽きることはありませんでした。

主人公ベアトリスは適正診断の結果から不安なまま、派閥選択の際、「勇敢」を選ぶのですが、「勇敢」の世界がどうみてもごろつきの集まりにしか見えず、笑いました。選択する前に世界の中身を教えてもらえないのか疑問でした。
そんなギャングのような世界で、底辺から這い上がっていくベアトリスの姿を観ることは楽しかったです。完全にスポーツ根性ものでした。

後半は良くも悪くも悪役たちとのバトルで構成されており、銃撃戦なので退屈はしないけれども新鮮味もない感じでした。

面白いものの、今ひとつ新鮮味や意外性に欠ける感じがして乗り切れない作品でした。

余談ですが、フィルマークスのあらすじに書いてある年齢の6歳は16歳の間違いです。でも6歳で決まっていたほうが話として面白かったかも。

※備忘録 5つの派閥
(1)無欲 政権を担当する
(2)平和 農作物を育てる
(3)高潔 司法を担当する
(4)博学 知識を担当する
(5)勇敢 警察と軍隊を担当する

鑑賞日:2022年12月7日
鑑賞方法:BS/CS ムービープラス
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