うーん。
上流階級のメンヘラ夫人と放蕩旦那のしょうもない俗事。
学も知恵もない旦那をくじ引いたせいとしか言いようがない。
華族出身で雪のように知的で上品な女性ならもっと良い人がいただろうに。
男運ないのか、もともとメンヘラ気質だったのか。
最期の「意気地なし」の場面は、
雪を見抜いてしまったハナの絶望が窺い知れる。視聴者も同じ気持ちだよまったく。
富も権力もありながら、どちらかといえば幸福のヒエラルキー上位に身を置いている身分の人間が、「死にたい」とかぼやいてるのを観ると、一喝したい気分になる。
まぁその立場の人間にしか分からない苦悩はあるのだろうけれども。
外を知らないんだろうな。
いかにも悲劇のヒロインって素振りが気に食わない。
幸薄い、くじ運のない雪に同情できなかった。
全体的な映像の構成も、
場面の切替と同時にぶつ切りの音楽が始まったりと下手なyoutubeを観てる気分になった。
ただただ木暮実千代の無駄遣い映画だな、という感想に尽きる。