旧約聖書に暗号が隠されていて、その暗号を紐解いた学者の娘と、ある目的のために執拗に仲間に引きいれようとする、カトリック教会の内部にいる”天使の衣をまとった悪魔”的な人物を軸に描くドイツ産TVM.

正直前編を観る限りではTVMらしく、全ての描写があまりにこじんまりと抑え気味のため面白くはありません。
勿論”オカルト”を期待したわけじゃなく、どちらかと言うと主人公が危難の数々を乗り越えて行くサスペンスフルで、”誰が何の目的で”と言ったミステリーを軸とした展開を期待してたんですが、いきなり敵の正体を晒す荒技にジン・キニスキーもお手上げの状態。
まぁ、敵の正体も後半に「実は黒幕は・・・」と言った驚天動地の真相が待ってるやも知れないし、旧約聖書に隠された暗号に恐れ慄く事になるかも・・・と一縷の望みを託しつつ後編へ・・・

---------------------------------------------------------------------------

前編からの続き観ですが、前編を観終わってからの悪い予感が当たってしまいましたｗ

物語を展開させていく軸がブレているのは前編でもそうでしたが、後編も同様で単純なそのまんまの展開＋様々なディテールが粗くて物語にノレません。
と言うか、制作者が意図した見どころ自体全く掴めないんですよねぇ(^-^;

多分ヒロインが女預言者としての自覚（覚醒？）するまでの成長物語が軸なんでしょうが、余りに単純過ぎて逆に驚きます。

また放置された様々な疑問の答え合わせはいつしてくれるんでしょう？
例えば、結局聖書の暗号は何だったんでしょうか？
いや、そもそもなぜ彼女が預言者なんでしょう？
他にも疑問はてんこ盛り状態で強制的に幕を閉じられてもねぇ。
いくらTVMと言っても作りが大雑把過ぎるんじゃないでしょうか。