40代夫婦と20代夫婦の交流から展開していくコメディ。
ベン・スティラー演じる主人公ジョシュは長年新作を出せない、ドキュメンタリー映画の監督。そこに「ファンだ」と慕ってきたアダム・ドライバー演じるジェイミーとその奥さんという若い夫婦に惹かれていく。
ベン・スティラーと、監督のノア・バームバックのタッグで表現される "ザ・行き詰まったおじさん" が今回も炸裂。若者の手前、大人にならなきゃいけない自分と、大人になりきれない自分に揺さぶられて不安定に不安定を重ねていく感じ、胸が痛い。
それに対して活き活きとしたアダム・ドライバーがとても良い！
前作「フランシス・ハ」でも、気になる絶妙な位置に居た彼だけど、今回も最高だった！
含みのある表情にこちらも心を開いていいのか一瞬不安になるけど、あのワッとした満面の笑みを見ると「あ、大丈夫だ！」っていう気持ちになる。
私ももしジョシュ（ベン・スティラー）のようにジェイミー（アダム・ドライバー）に出会ったら、まんまジョシュのようになるだろうなぁ…と、トホホな気持ちを抱いて観ていた。笑
でもノア・バームバック監督作品はいつも何か先に光が見えるのが好き。その先を想えるのがとても好き。
今作もオススメです！
