ニコ

ザ・スリルのニコのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・スリル(2013年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます


お金って怖いね!!!!っていうお話。

最初はテキーラの一気飲みから。
美女にビンタされろ、ストリッパーのお尻を叩け、男を殴れ、親友に小便をかけろ、隣の家で大便をしろ、小指を落とせ、犬を食べろ、落とした小指を食べろ…。
どんどんエスカレートしていくゲーム。

100万やるから小指落とせって言われたとして、自分はやるだろうか?
絶対無理!というのが普通だと思うけど、クレイグの場合は妻子を守らなければならない立場。
そんな立場を利用して、悪趣味なゲームに付き合わせるコリン夫妻が恐ろしかった。

最後には、幼馴染を殺せ。
一度は決意するも、やはりできないヴィンス。
「もう帰ろう」とクレイグに声をかけた途端、銃で撃たれてしまいます。
もう後には退けないと思うクレイグの気持ちは分かる。指も失くしてるんだもんね。
でも、最後の最後にはお金より幼馴染を選んだヴィンスが可哀想で…。

大金を持って、血まみれでボロボロの姿のまま自宅へ帰るクレイグ。
泣き始める赤ん坊を抱いて、その姿を妻に見られ絶句しているところで終わります。
このシーンが、とても悲しかった。
だって、そのまま幸せに暮らしましたとさ、なんてならないでしょ?
クレイグ一家のこれからを考えたら、悲しい結末しか待っていないような気がして。

後味の悪い映画は嫌じゃないけど、悲しいのは苦手だなあと思いました。
ニコ

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