あやぐ

きっと、星のせいじゃない。のあやぐのレビュー・感想・評価

3.8
みんな優しすぎて泣けてきちゃう。
みんないい人で、みんな苦悩の中にいる。
ヘイゼルとオーガスタが出会ったキリストの会が象徴的で、
苦悩の中にあって、最上のものへと昇華されたキリストみたいに
二人は聖人になったのだ、と思う。
そう思うことにしたい。

難病ものお涙頂戴なのは分かっていて避けていたけど、
『君への誓い』を鑑賞した後に、すこし苦手なものを見てみようと思った。
日本だとこういうのセカチュー映画って感じなんだろうけど。だから苦手。
でも二人の会話、哲学的示唆に満ちたウィットに富んだ会話。
どんな長い一生も短いのも
この一瞬一瞬の積み重ねでしかない。そう思えたら、苦しいばかりではないんだ。
オーガスタ役のアンセルがすごい優しい目をする人ですごい引き込まれた
ヘイゼルも知的さがにじみ出ていて、皮肉っぽくもなるけれど、その表情も魅力的だった。
配役が全て完璧で、美しさが際立っていた
あやぐ

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