anne

きっと、星のせいじゃない。のanneのレビュー・感想・評価

4.6
最近、ちょっとつらい感染症にかかった直後だったので、作中の2人のガンのように思い病気ではなかったけれど、辛さをダイレクトに受けました。

自分が死ぬとわかっている時、友達や恋人は必要なのか。
いつとは分からずとも、近いうちに死ぬとわかっていながら人を愛することに意味があるのかということをこの映画は教えてくれました。

0と1の間には数え切れない無限の数字が存在する。
与えられた時間が短くとも、小さな無限の中でお互いを愛しあえたことが大切。
人は誰かの記憶に残ろうとするけれど、大勢の記憶じゃなく、たった1人の記憶に残ることができたらそれだけで自分の人生は輝くし、意味があったと思える。
それがすごく素敵なことだと思いました。

人を愛することの意味とは、こういうことなんだなと思いました。
大勢の記憶に残ることは必ずしも必要ではないけれど、たった1人のことを愛し、そして愛してもらえたら人生ってこんなにも変わるものだと。
生きる活力をもらえることはもちろん、その人の記憶に残り、影響を与えることで人生の満足度って絶対に違うと感じます。

そしてガスがヘイゼルに送った言葉が本当に素敵でした。
"彼女を愛せてラッキーなんだ"
自分もそう思えるような、そう思ってもらえるような人生を生きたいと思いました。
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