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レッド・ウォーター/サメ地獄のpasatiempoのレビュー・感想・評価

2.3
初見。
 沢山あるサメ映画のうちの一本、レッドウォーター?血の水?、サメ地獄?無数に出てきて食いちぎる?なんてこのタイトルを見ると想像しますが騙されています。
 どこからこの副題が付くのか担当者に聞きたいくらいです。

 日本では未公開だと思うのですが、主演は『ヤングガン』で活躍したルー・ダイヤモンド・フィリップス(懐かしい)、その他のキャスト陣は存じていません。

 一応はサメ映画のジャンルの様ですが、サメの登場は少なく狂暴でグロいシーンなどはありません。本作ではわき役的存在となっています。

 で、本作の軸となるのが、湖に沈んだ札束が入ったケースを探すギャング一味と油田調査の採掘員と調査員とその案内人が関わるサスペンス。
 このドラマの間にサメを絡めてくるので、尺の割には内容がいっぱいで詰め込み過ぎです。

 また、設定が海でなく湖であり、サメが淡水?と思いきやブルーシャークという淡水で生きる
サメがいるようです。

 主人公のジョン(ルー・ダイアモンド・フィリップス)は元採掘の名手で事故により仲間二人を亡くしたことで責任を感じ現在は貸しボート屋をしている身。元何々っていうものよくあるパターンで、のちに伏線回収で繋がります。
 また、離婚者で元妻が登場するのもありがちなパターンで、復縁の気配も感じさせるかと思いきや最後まではっきりしませんでした。

 ジョンの仕事仲間であるエメリーはジョンの悩みを聞き「セカンドチャンスだと思ってやってみては?」と上手くアドバイスできる心優しい良い人です。
 川沿いの集落の村長と仲が良かったり最後に述べた「川の怒りは起こした」などと精霊を信じ、
はっきり描かれていませんが、代々受け継がれたDNAを持っていそうです。

 借金苦なジョンはアドバイスと借金脱出のため元妻の仕事を引き受け採掘調査に参加すると、ギャング達に捕らわれ、一人が脚を撃たれます。
 この黒人ギャング、ほんといきなり撃つので、こういう人物が本当に怖いですね。

 このゴタゴタ間に採掘装置の圧力が上がり爆発してかなり火力も強めのアクションです。
 こんな惨事になってもまた、サメに喰われても河川警察はさっぱりです…

 ギャング達はジョン達にお金の捜索をさせ発見します。ここからお金の奪い合いのアクションでサメも何度か登場しますが、ただ喰いつくだけな感じで物足りません。

 サメとの最後の格闘は採掘現場とドリルで何となく想像できますが、その通りです。
 沢山の人が食べられるはしますが、副題と違いますね。
 河川警察も登場するもほとんど役立たずで、事が終わってからヘリで到着とお決まりのエンディングでした。

 ちょっと違ったサメ映画ですが、気軽に観るのにはちょうど良いかもしれません。


視聴環境:字幕、ノーカット
パンフ:未保有
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