しょーた

リュウグウノツカイのしょーたのレビュー・感想・評価

リュウグウノツカイ(2013年製作の映画)
3.4
ファンタジーとしての
女子高生 集団妊娠騒動。
着想はアメリカで実際に起きた実話から。

リュウグウノツカイを思い浮かべて、
なぜか心がざわつくあの不気味な感覚を彷彿とさせる。

描かれているのは、女子高生たちが閉塞した日常を打開しようとする、熱に浮かされた衝動?かな。

だが、すべてはリュウグウノツカイが打ち上げられたことから始まる。
豊作をもたらすとも、地震の前兆とも言われるその魚は、やはりどこか不穏で気持ち悪く、海岸にある巨大なクレーンとして以前からこの町に佇んでいる。🏗🐠

ほんとうに今回の計画は彼女らの意志か?彼女らが生まれた年にも、リュウグウノツカイが現れたのは?
あの少年はきっとリュウグウノツカイになって、彼女らの子がその頃になった時、また同じくして現れるのだろう。
どこか神話じみた見方をするのもおもしろいが、鑑賞後、心の中にあの魚の気持ち悪さが巣食って仕方がない。これも狙いなのだろう、この感覚を物語に体現したのは凄い。
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