あかねこ

美女と野獣のあかねこのネタバレレビュー・内容・結末

美女と野獣(2014年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

衣装と映像が美しく、音楽は物々しかった。
全体的にストーリーをなぞっているだけという印象で、登場人物の内面が伝わってこなかった。

例えば母親を亡くし、父と姉、兄と成長したベルが姉たちのようには贅沢好みではないのはなぜなのか。
かわりに彼女の心をつかんでいたものはなんだったのか。

ストーリーにしても、スローモーションの多用や朗読シーンなどを挟んだせいか、ベルと野獣の心の交流が描かれず、他にも説明されないものだらけでもやもやした。

衣装も映像には映えるもののそのシーンを象徴しているとは言えず、例えば、欲しいものを聞かれて一輪の薔薇と答えるような素朴なベルが、毎日毎日用意されたドレスに合わせて髪を結い上げ、アクセサリーを身に付けて着飾るのも納得がいかないし、もう最後になるからと家族の元を訪れるのに、あのサンゴのドレスは場違いだと思った。

またディズニーで実写化されるということなので、そちらと見比べるのは面白いと思う。