ねこのみかた

処刑島 みな殺しの女たちのねこのみかたのネタバレレビュー・内容・結末

処刑島 みな殺しの女たち(2012年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

展開がすべて強引で何もかもがありえない。

そもそも主要キャラ6人が何者なのか、バックグラウンドがチラッと見える程度でよくわからないから入り込めない。
女3人は幼なじみみたいで、子どもの頃この孤島にタイムカプセルを埋めたみたいなんだけど、こんな孤島にどうやってきたんだろうな?
そういうの一切スルーなのがなんかもう…。
まぁいらない情報とも言えなくはないけど、そういう情報はスルーのわりに、女同士つまらん言い合いとか延々やってて、そこはカットでもいいでしょって感じ。

男のほうも、元軍人で、戦地で何かやらかしたっぽくて不名誉除隊させられたってことは言ってるんだけど、何をやったのかは不明だし、男同士3人の関係性もあまりよく見えてこない。
女の一人にリーダーっぽい男が殺されたっていうだけで、女どもを皆殺しにしてしまえっていう発想にまでなるのも不自然。
そこまでになるには男同士によほどの絆があったんだろうけど、バックグラウンドがないのでわからない。

運よく男の一人が足を骨折して戦力外になったり、タイムカプセルの中に小さなナイフが入ってたり、うまいタイミングで男の銃が弾切れになったりとご都合主義も満載で、本線とは全く無関係なお色気シーンがあったり、かと思えば殴るとかナイフで刺すとかの暴力シーンは写さなかったりとか、何を求め何処へ向かおうとしてる映画なのか意味不明。

致命的なのは、元軍人というわりに男がめちゃくちゃスキだらけで、弱々なこと。
腕力もないしオツムも弱いし…本当に軍人か?と思わず失笑のレベル。

本当にもう、くだらない点をあげればキリがない。
B級どころじゃない、C、D級レベルの作品だわこれ。

彼氏を取った取られたで仲違いした友達を、それぞれに二人きりで旅行しようと嘘ついて呼び出したりするから、一人だけ殺されちゃったサラって子、気の毒すぎるけど、もしかしたらこの映画って「例えどんな理由があっても嘘はダメ。嘘つくと閻魔様に針千本飲まされるよ!」っていう戒めがテーマなのかも。