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アクトレス 女たちの舞台のsadieのレビュー・感想・評価

アクトレス 女たちの舞台(2014年製作の映画)
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初アサイヤス。

見始めた頃は映画祭の授賞式やらその後の晩餐会で洒落た会話を交わして、なんか鼻持ちならない女優とあとを付けてるマネージャーの話なんだと思うくらいだった。

でもスクリーンに映し出されるアルプスの雪解けのように作品の硬さが徐々に和らいでいく感じが良かった。

女優でありながら、ひとりの女性としてどのように生きていくのか。

ライフワークバランスなんて今の時代じゃどんな業界でも当たり前に必要だろうけど、芸能業界で取り組むことはなかなか大変なんだろうな。

本人のプライドや人前での魅せ方が、自らの本当の姿を侵食して飲み込み、それに苦悩するのが良く分かる。

重々しい言葉を残してしまっているけど、意外とあっさりした気持ちで見れたのは、やはり巨匠アサイヤスの力なのかな、と思ったりする。
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