音楽ファンなら、ポップスターがどれほど「自分のやりたいこと」「レコード会社がやらせたいこと」「世間が求めているもの」の狭間で戦っているかを知っていることだと思う。
この映画は見ている方が胸が苦しくなるほどそこに焦点を当て、ブライアンの内面の葛藤をサウンドと映像で可視化しようとしたのだということが分かる。
それだけに、エンドロールで聞ける現役の彼のライブ映像がどれほど貴いものなのかを感じることができるだろう。
また、彼らのターニングポイントとなったアルバム「Pet Sounds」がいかにして生まれたかの過程が知れるのも大変興味深い。
