朧気sumire

ギョの朧気sumireのレビュー・感想・評価

ギョ(2012年製作の映画)
3.2
伊藤潤二のホラー漫画原作。
原作と同じく激しく生臭い。そして気持ち悪い。そこを再現しちゃうか……。
3Dで描かれた足の生えた魚(歩行魚)の質感がやけに気持ち悪く、おびただしい数の歩行魚が陸上に押し寄せる様子はGを彷彿させて軽く鳥肌モノ。後半の腐臭撒き散らしながら動く〇〇型も下品で気持ち悪い。
怖いというより気持ち悪い。

本来ならおぞましくて恐ろしいシーンの筈なんだけども"足"絡みの ぶっ飛んだ設定もあって怖がればいいのか、気持ち悪がればいいのか、下品だと眉を顰めればいいのか、笑えばいいのか混乱してしまう雰囲気が好き。
こういうギャグとホラーの境目にいてしっかり不気味な所は伊藤潤二っぽい。

忠と華織の役割が逆転していたりオリジナルキャラが多く出ていたりで原作とストーリーがかなり違うし、ufotableらしく綺麗なキャラの作画が伊藤潤二ワールドではかえってコレジャナイ感あったり声優の棒読み演技だったり惜しい所も多々あるけども私は大好きです。

しかし女友達3人組はなぜ友達やってたんだろう?卒業旅行で一緒に別荘に行くくらいの仲なはずなのに平和な時からギスギスしてて苦笑いした。
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