「観客に見せたいアクションシーンがある!!、だからそれを見せるための脚本を作った。」みたいに感じる映画があります(勘違いかもだけど)。
例えば、マトリックス1とか、新マッドマックスとか、パシフィックリムとか、インセプションとか、男たちの挽歌2とか。
こういう作品は、非現実なトンデモアクションが話を邪魔せず、逆に物語へと観客を没入させる効果を持っています。
そして、ターミネーター1.2はその最高峰にあると思うのです。
しかし、ターミネーター3以降は「設定と脚本に呪われた」映画としか思えません。今作は、その最たる苦しみが画面から溢れ出てる作品に感じてしまいました。
昔の設定は捨てたい、でもオマージュを残さなければシリーズにならない…。リアルの方で年月経ったけどどうしよう、大人の事情絡んでるとこどうしよう…。
それらの隙間を縫うように、一生懸命、脚本と設定を考えたのだと思います。
ですが、それは結局、2時間言い訳を聞いているのと同じでした。
無理な言い訳のために、くっつけたようなアクションシーンで、物語に没入することは、僕にはできませんでした。
この映画が、前作を無かった事にしたいなら、私はこの映画を無かった事にしようかなあと思います。
でもやはりシュワちゃんは素敵でした。
そしてヒロインは、120点です。
(´Д` )