初のグザヴィエ監督作品。
親子の愛情が描かれているけれど、本当に愛がすべてなのか？と問いかけているなんとも不思議な映画だった。
ADHDのスティーヴは母親のダイアンにきつく当たりがち、だけれどダイアンは見捨てることもなく最愛の息子を愛してるとわかる場面は素晴らしいものばかりだった。
カイラとダイアン、スティーヴの関係性もとっても素晴らしいものだったと思う。
2人といる時のカイラは言葉につまることもなく、本当の笑顔でいることが多い印象だったな。
映像が1:1の場面から画面いっぱいに広がる、スティーヴのスケボーのシーンが一番の幸せの瞬間だったのだと改めて思った。
最後にダイアンが決断したことはスティーヴを思ってのこと、だけどいざ施設に入れようとして息子が殴られて無理やり拘束されるのを見るのは辛いよね。
お互い幸せなのだろうか？
きっと2人にしかわからないだろうけど、愛がすべてだ、ってよく言うけど愛だけでは救えないこともあるんだよ、って教えてくれた映画だった。
この作品ですでにグザヴィエ監督の虜。
他の作品もさっそく観てみようと思う。
