Mommy/マミーの作品情報・感想・評価・動画配信

上映館(1館)

Mommy/マミー2014年製作の映画)

Mommy

上映日:2015年04月25日

製作国:

上映時間:138分

ジャンル:

あらすじ

「Mommy/マミー」に投稿された感想・評価

パンフレット小さい男の子だと思ってたら、思春期終盤の男の子でびっくりした。
画面のサイズが変わるところが感動的。
いくら愛していてもやっぱり人間だから一人になりたいときやつらく当たってしまうこともある。
関係ないけど、学校の先生も一クラス二人体制にすればいいんじゃないだろうか。
sayaka

sayakaの感想・評価

4.6

このレビューはネタバレを含みます

みんなそれぞれ不器用だけれど、確かに存在する愛情と友情。
どんな苦境も苦悩も愛ゆえに耐え抜いた母と比較して、乗り越えられず死に逃げてしまったのは、守るべきものがないから?あるいは、母のためを思った選択なのか?スティーヴが健気で哀れ。けど自殺する弱さは、個人的に許せない。
自由を感じる=画面が広がるの演出は、誰もが分かるくらい簡単だけれど、なかなか思いつかないアイディア。目からうろこ。
WONDERWALLとBORN TO DIEがよかった。
りりん

りりんの感想・評価

2.6
最初から最後まで、「多動性障害だと幼い頃にわかってから、この年になるまで、まともに療育を受けさせたのか?」という事がずーーーーっと気になった。このレベルで加虐的、侮辱的、差別的なのは障害のせいだけではないと思った…

父親の死後に暴力的な性格も出始め、万引きなどを繰り返すようになったことから「注意欠陥障害もある」ということが発覚し、施設に入れた。と言うことだけど、それまでわかっていた多動性障害のことは、気にしてこなかったのか?
一般の学校の障害者学級や、特別支援学校が存在しないという世界線なのか?
「障害のある子どもを法的手続きを踏まずに入院させられる」という架空の法律がある架空のカナダが舞台だけど、そんな法律があるのなら特別支援学校や幼児への療育を受けられる施設もありそうだが…

【※ 私自身が小学校入学前にADDとADHDの診断をされて、療育も受けたし、学生生活の半分が不登校だったり、二次障害とよく言われる精神的な病になったり、それでつい半年前までは閉鎖病棟に長期入院したりしていましたが、】
そんな私から見ても彼の抱える問題は障害のせいだけではないように感じられてしまう…
発覚した時から、国の機関や法、福祉に頼って、彼に適切な療育を受けさせてきたのかどうかがものすごーーーくひっかかってしまった。
ダイアンは、自分でなんとかしようとしてしまう、周りは理解してくれない!と頑固になってしまいそうなお母さんに見えるから余計に…
専門家やプロではないのに、あのレベルの子をたったひとりで育てたら、ダイアンにもスティーブにもマイナスでしかないと思った。
だから、ラストはバッドエンドに思ってしまう。

そもそも、冒頭で「15歳の息子が施設で放火をして、他人の子供に救急搬送されるほどの大火傷を負わせた」という話を施設の職員さんから聞くわけだけど、相手方への申し訳ないという気持ちが一切見えないところが謎だった。
障害児を抱えた親は常にごめんなさいごめんなさいと生きろというわけではなく…
もしこれが逆で、大火傷を負わされたのが自分の愛するスティーブだったら?ダイアンにとってスティーブがどれだけ大事な存在かがよくわかるからこそ、他人の子供はどうでもいいのか?その子を心から愛する親の気持ちを想像さえしないのか?と憤りを感じてしまった。

特に後味の悪さを感じたのが、ひどく侮辱的な態度ばかりとるスティーブをカイラがブチギレて押し倒したとき、スティーブが失禁して幼児のように泣きだしてしまうシーン。
あれほどまでに侮辱的で挑発的な態度を取ったら、誰でもあんな風にキレるはずだけど、
あんなにひどい態度ばかり取っているスティーブが怒られて失禁までするということは、あんな風に怒られたのは初めてだったのだろうな。と思って悲しみと呆れでしんどかった。
誰も今まであの子の加虐性と本気で戦ってこなかったというのが読み取れて、絶句。
そりゃ、あんな風に暴れる「手のつけられない子供」になるよ。
今15歳だけど、もっと体が成長し力がさらに強くなったら、もう誰も止められなくなってしまって、一瞬の気持ちの昂りで刑務所に行くようなことを起こしてしまうよ…
それはスティーブがかわいそうだ。
【※ 型に当て嵌めない、その子の良さを伸ばす、障害は不幸ではないだの個性だの周りが言うのは簡単だ。でも、私自身が障害児として生きてきて、「例え本人のせいではなく障害が原因でも、取り返しのつかない罪を犯したら刑務所に入らなくてはいけないし、働いてお給料を得るということからは逃げられないし、相手を思いやれないと素敵な仲間や恋人に巡り会うことはできない」ということを日々感じています。
障害は個性である、不幸ではない、“普通”を目指す必要はない、人の価値はそんな事では決まらない、それらの全てに心から賛成していますが、どうやったって人間をやめられない以上、他人との関わりからは逃げられないしルールは守らなきゃいけないし犯罪や暴力を働いてはいけないのだから、我が子を愛しているなら、我が子がそれを叶えられるように、保護者はサポートしなければいけないと思う。】

ダイアンが一生懸命スティーブを育てていることも、愛していることもわかるからこそ、スティーブのためにもっとちゃんといろいろなことを教えないと。1人では無理なら行政や、カイラのように助けてくれる人をもっと早く頼らないと。
わたし自身、療育を受けて社会生活に問題なく溶け込めるようになりました!ってわけではなく…学校にもほとんど通えず半年前までは鬱で閉鎖病棟にいたわけだから、偉そうなことは言えないけれど…
でも治療と療育のおかげで、放火や万引き、首を絞めるなどの加虐行為、買い物カートで車道を走る、人を侮辱しネックレスをちぎるなどの迷惑行為を意図的に行うことなくここまで来れたと思っている。

うーーーーん。これはダイアンとスティーブの抱える罪ももちろん大きいが、福祉と公教育の問題も大いにあるのではないか…と思う。子供が、自分の手を離れて幸せに生きられるために尽くすのが親の仕事だと私は思うから、ダイアンは自分一人で抱え込まずにもっと早くいろいろな支援を利用するべきだったし、スティーブに本気で怒って学習させるのも、カイラの仕事ではないはずだった。
スティーブは人の痛みや自分以外の人間のことをもっと考えなければいけないし、それはADHDだからと免除されるものではないと思う。わたし自身ずっとわからないけど、わかろうと努力しようと思ってきた。


けれど、なんだかんだ、画面が広がっていくシーンの気持ちよさはものすごかった。ブワーーーっとドーパミンが出た。
あと空想のシーン、「私も“普通”に生まれて、こんな風に母親を喜ばせたかったなぁ」と思って号泣した。
あと演技がとてもよい。カイラ役の方が特に好きだった。
rah

rahの感想・評価

4.7
ドランの、母親像が余すところなく。愛しているのにどうしようもない……ものすごく辛く悲しい関係
初ドラン、やっとドラン。デイナーに誘って3人が初めて打ち解けたカットが大好きでこの映画の相性の良さを察知した。

センス有り余りすぎて私には星つけられないけど他の作品も気になる仕上がりでした。

なんだろう、太宰や三島を読んだときの感情を映像化された感じ。してやられたってなる。もうこの一言に尽きる。

母が息子に願う健やかな希望を邪魔する世界も残酷、法律も息子が起こした負債も残酷、板挟みになって警察沙汰にもなれないのも残酷。家庭環境も残酷。愛が深い強いほど残酷。全てが残酷。しかし美しい映像でエモーショナルに描いていく。これはなんとなくエモいMVみたいと言ったら失礼に値するのではないか?と思うほど簡素でわかりやすいものを目指しているわけではない。

抑圧だけでなく解放感もアスペクト比と音楽を使ってよく表現できて最高だった。しかしこの幸せに危うさも感じてしまった。永遠に続かないんだな〜って…
あや

あやの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

画面がずっと正方形でなんでだろって思ってたけどスティーヴが自由になるときに画面も広がるってすごい。内容壮絶激重やけどこんなに考えさせられる映画ないな。
情緒不安定で攻撃的な性格の息子と、
それに振り回される母とのいざこざで、
内容に、得も言われぬ閉塞感がありました。

この閉塞感に、映像表現とBGM(有名な洋楽)を舞台装置として使い
視聴者を引き込み、心を揺さぶる
素晴らしい映画でした。
りょう

りょうの感想・評価

4.1
映像、演出、音楽、カメラワーク全てが美しい。重い内容だったがとても繊細で丁寧に描かれていた。ラストの画面の使い方には圧倒された。あんな発想を思いつくなんて天才だ。しかし、オチは読めてしまったので、意外性のあるオチであれば完璧だった。
甘

甘の感想・評価

4.5
いつだって、あなたは”Mommy”

楽しいときも
幸せなときも
悲しいときも
後悔しているときも
いつだって”Mommy”のネックレスが
輝いていた。

アクペクト比1:1とフルスクリーンの対比
淡いのに鮮やかな色彩
全編フランス語
ストーリーを一段と際立たせる音楽
すばらしい映画に出会ってしまった。
6年前、映画館で観た人がひどく羨ましくおもう。

あの空想シーンの”EXPERIENCE”は反則よ...
この映画はどのシーンを撮っても映像が綺麗で頭の奥に余韻が残る。
強い愛が親子を引き離す。辛く悲しいがとても人間で羨ましい。
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