単純にいい映画!というにはなかなか言葉足らずになってしまう映画だと思う…。
鑑賞後、また観たいという気持ちにはならないし、観てる間もちょっと辛くなる場面もあるんだけど、色々感じることはできると思う。
シングルマザーで、お金もないし発達障害の息子を抱える母親ってどれだけ辛いかなとも思うけど、母親は多分そんな辛さは感じていない、息子のことを愛していることも十分伝わってくる。
あの2人にはこれが日常なんだなって。
ただ、息子が癇癪を起こして暴れるシーンは観ているこちらも恐怖を感じるぐらいだった。
母1人息子1人だし、子供と言えど男の力で暴れられたら怖いだろうなぁ…
ラストのシーン、母親にとってはもう自分の力ではどうしようもなく、周りに相談できる人もいないから、ああいう選択をとらざるを得なかったのだと思う。
若干27歳の監督、グサヴィエ・ドランはこの歳でこういう映画を撮れてしまうって、今までの人生何があったのかなと勘ぐってしまうけど、これから「鬼才」と言われるような監督になっていくんだろうなと思う。