磯崎眞澄

Mommy/マミーの磯崎眞澄のレビュー・感想・評価

Mommy/マミー(2014年製作の映画)
3.5
映画22 「Mommy」
2015年5月12日 109湘南

残酷だなぁ。
かっこいい映像で残酷なおはなしを語るってことかな。
母親は、愛するという行為にしがみついていたように感じた。
かっこいいし、うまいけど、あんまり好みじゃないな。

でも、グザヴィエ・ドランすごいと思う。かなり、いろいろ考えさせられました。次も見ちゃうだろうな。

最初の自動車事故は何なのですか?
あれは、どういうこと?

正方形の画面。それがワイドに広がる時、おぉ!と、思う。まるで世界を開くかのようで希望が広がる印象をうける。後半でもう一度広がる時、困惑する。これはどういうこと?幻想なのか?やがて母親の幻想であることがわかる。

ワイド画面の時の映像はとてもポジティブな印象を受ける美しい映像。
しかし、画面が広がるのは二回ともフェイク。最初に観客も感じた自由や希望も、結局は自由も希望もなかった、ということに後で気がつく。
意地悪だよね。

ラスト、走り出したスティーブ、笑顔だったけど、何があるのか?
エンドロールでかかる曲は
Born to Die

カイラの吃音の原因は夫か娘にある
スティーブの障害も両親のどちらかに原因があるのか

母親は「息子を愛する」という行為にしがみついているし、その自覚もある。それ故の悩み、葛藤。
私も休みたい、という本音。
オッパイも出番なし。というジョークも本音まじり。
磯崎眞澄

磯崎眞澄