イーストウッド監督が、伝えたいであろう反戦のメッセージをひしひしと感じる作品。
主人公は、イラク戦争で160人以上殺害し、「Legend」と呼ばれた米兵士のスナイパー。
戦争に派遣される度に、主人公は物音に敏感になり、自分の感情も抑えられなくなっていきおかしくなっていく。しまいには、命を捨てに行くかのような言葉を妻に残し戦地へ行ってしまう。何度も妻が、「体は戻ってきても、心は戦地に置いてきている」と言うが、それが全てを物語っている。最終的には、主人公はPTSDを克服するが悲しい結末が待っている。。
この映画は、事実である。
9.11が原因で勃発したイラク戦争に派遣された米兵士の内2割がPTSDを発症した。そのうち、なんと150人以上が戦地でもない米国内で無意味な殺人事件を犯してしまっている。
戦争は、決して許してはいけない。