むう。戦争アクションとして観るべきか、ドラマとして観るべきなのか…。
イーストウッドなので、重厚さと迫力はあったが、戦場の真っ只中で奥さんに電話してたり、敵側の容疑者を結構簡単に発見できたり「あれ?」と思う描写も幾つかあった。実話ということだが、敵側の、あの凄腕のスナイパーは実在の人物なのだろうか。
PTSDに苛まれる主人公の様子は、見ていて怖かった。特に、家に帰ってからも、画面に何も映ってないテレビから幻聴がする場面。同じような症状に悩まされている人が、米国には何百人(もっとか)といるんだろうな。
最後、主人公が同じ米兵の誤射によって殺害されてしまう場面をなぜ描写しなかったのだろうと思っていたが、本人の子どもたちへの配慮と知って納得。そこから無音のエンドロールが流れて終わるのが、虚しかった。