具沢山、って感じ。
よくある映画のキャッチコピーみたいに、笑いあり! 涙あり! って感じじゃない。もっと、乱暴。
映画の最初はめちゃくちゃ陰鬱だし、中盤はひたすら馬鹿だし、後半はただ呆然としていた。
理不尽の極みここにあり。監督こそが映画の神様で、観客のことなんか知ったこっちゃねえ! ……という雰囲気さえ感じた。
でも、理不尽の中でも監督が言いたかったことは伝わったし考えさせられた。それでも「何でこんなことを彼らにさせなきゃいけなかったの!」と監督の胸ぐらを掴みたい気持ちにはなったけど。
段というヒロインが、男よりもかっこよい。強い。
でも、主人公の前では女の子になろうとしていて彼女は乙女なんだなと微笑ましく思った。幸せになって欲しい。