ルネ

Heaven Adores You(原題)のルネのレビュー・感想・評価

Heaven Adores You(原題)(2014年製作の映画)
3.0
2015年10月21日DVD発売。 監督はニコラス・ロッシ。

2003年に34歳で亡くなったシンガーソングライター、エリオット・スミスのドキュメンタリー。

『グッド・ウィル・ハンティング』に使用され、グラミー賞へのノミネートで注目された。

エリオット・スミスはとても繊細でメランコリックな曲を作る人だったのだが、メンタルは不安定で最後は自分の胸をナイフで2回刺して死んでしまった。 ぼくはアーティストの人間性やプライベートにあまり興味がなくて作品を愛するタイプなのだが、彼の残した素晴らしすぎる作品群をさらに深く理解するヒントを探して、観てみました。

彼のお母さんが女優かよってくらい美人だったのにも驚いたし、彼が子供の頃は明るい性格で元気に走り回ってたというエピソードも意外だった。 

曲を作るのと録音するのが一番好きで、インタビューやライブはそれを続けるためにやっていると言ってらしくて、メロディーを深く愛してんだなと思いました。 雑誌で読んだインタビューでも、曲を作ってる最中が一番面白くて、完成したとたんに興味がなくなると言ってました。

本人がいないので細かい話は聞けないので仕方ないのだが、アルバムをプロデュースした人が出演してたので、レコーディングについてもっと詳しく教えてほしかった。

レンタルがなくて散々迷ったあげくに購入したのだが、別に観なくても良かった感じの作品でした。 

『アメリカン・ビューティー』のエンドロールでビートルズの「ビコーズ」を歌ってるのもエリオット・スミスなのだが、監督は最初ビートルズの原曲を使おうと思って著作権使用料を調べたら、この曲だけで50万ドル(5000万くらい!?)かかるのでやめて、エリオット・スミスに歌ってもらったらしいです。 「アイ・アム・サム」でもビートルズの曲の著作権使用料が高すぎて、全曲カバーにしたらしいので、ビートルズの著作権持ってる人(その頃はマイケル・ジャクソンかな。今は買い戻してまたポール・マッカートニー)が商売っ気ありすぎるんでしょうか。 まあ確かに世界最強の楽曲ではありますね。

おそらく一生聴き続けるエリオット・スミスの作品について、ちょっと詳しくなりました。
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