ひねもす

アデライン、100年目の恋のひねもすのネタバレレビュー・内容・結末

アデライン、100年目の恋(2015年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ある地点から歳を取らなくなってしまった女性の話.
吹替版を流し見.

薬を飲んだり手術をしたり,"これから歳を取らなくなるんだ!"的な認識があればいいけれど,何年か過ごすうちに周りとの差を感じはじめて,漠然と私全く老いないなって気づいていくのってすごく怖いだろうなと思った.誰にも告げず80年も場所や名前を変えて生きていくなんて私ならきっと出来ないしどこかで人生自体をリタイアしているかもしれない….子供という理解者というか現象の証人というかがいたのが孤独だった時の彼女の唯一の救いだったのでは.

最終的に歳を取るようになるけれど,訳のわからない時点から始まったものが訳の分からない時点で終わる(一応主人公的に臨死体験という共通項を見いだせるのだけれど)っていうのも,せっかく事実を話せる相手を得たのに相手が実際にそれを体感する前に歳を取り始めるのも,なんか個人的には悲しい気がした.10年程歳を取らない妻を側で見て過ごして理解してから,事故で歳を取り始めるとかの方が孤独感は薄そう.
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