さいとう

キョンシー/リゴル・モルティス 死後硬直のさいとうのレビュー・感想・評価

3.6
ホラーバトルの新たな幕開けか

プレスのクォリティの高さから観る前から期待が高まっていた。
まず作品全体の荒廃とした雰囲気がとても良かった。
ホラーに関する描写がさすが『呪怨』シリーズを手がけている清水監督なだけあって非常に怖かった。
ホラー要素の充実に加え、バトル要素がこれまた良かった。作品を通してそういったシーンは多くはないが、満足感のあるものだった。特に初めにローブメガネが登場したシーンは男ごころをくすぐられるものがあった。
途中の双子の霊が廊下で立っているシーンはホラー映画の金字塔『シャイニング』のオマージュもよく出来ていた。
他方で、キョンシーを謳っているのであれば、キョンシー征伐に対してシリーズにおいて馴染みのある武器(お札・もち米・剣など)をもっと活用して欲しかったとは思った。
とはいえ、ホラー映画に多く見られるチープさは全くなく、CGのクォリティも非常に高かった。なぜネット上の評価がここまで低いのかは疑問だが、個人的には大満足の作品であった。
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